【いらすとやでわかる】8月1日ビットコインが分裂したりしなかったりするシナリオ

古い記事にたくさん人が来ていて混乱させては申し訳ないので続きを書くことにします。
これを読めば読んだ人はさらなる混乱に叩き落とされることうけあいです。
技術的な話はいろんな人がしているので、もっとなんかこう雰囲気が伝わる感じに書いていきたいと思います。

 

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【いらすとやでわかる】ビットコイン分裂後のシナリオ

前回の記事は既に古い話なので読まなくてもいいですが、用語の解説とか必要な人は前提知識とか載ってるので読んでも良いかも。

ビットコインアンリミテッド(BU)のその後の顛末

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大手のマイナー(マイナーの意味がわからない人は前記事参照)が主導するビットコインアンリミテッド(BU)がsegwitという新技術の導入を拒み、ビットコインをハードフォークすると騒いでいたのが前回の記事までの流れでした。
その後、取引所がBUの通貨BTUをビットコイン(BTC)とは別に扱うと声明を出したり、BUを主導していたマイナーのAntpoolがビットコインのシステムの弱いところを突いて「ずる(Antboost)」していたことが判明したりしました。segwitが導入されるとそのズルはできなくなります。
さらに畳み掛けるようにAntpoolが開発販売しているAntminerというビットコインをマイニングする装置にバックドア的なバグがあることがバレたりして、BUへの風当たりが大きくなると同時にBUによるハードフォークもトーンダウンしていきました。
というわけで、「BUがハードフォークしても誰も支持しねえだろ」という雰囲気になり、ひとまず分裂の危機は去った、
……かと思われたのでした。

UASF/BIP148の登場

BU爆誕の危機は去ったように見えました。
しかし、ちょっと話を遡って、そもそもBUが騒いでいた原因は何だったのかという話を説明します。
それはつまりビットコインが詰まっていたという話です。
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詰まっていたのはビットコインの取引。

 

ビットコインを「使っている」方なら知っていることですが、ここ数カ月ビットコインの送金手数料が『銀行の振込手数料並に』高価になり、
送金手数料をケチると全然取引が完了しない。という現象が起こっていました。

 

ビットコインの取引は始め、mempoolというところに集められマイナーがそれをひとつのブロックにまとめて検証・承認することで取引が記録される仕組みです。マイナーは取引の手数料をもらえるので、とうぜん手数料を多く払った取引を先に承認しようとします。そのため、取引が混雑してくると、支払った手数料の低い取引(送金)は後回しにされ取引の成立にものすごい時間がかかります。

 

先月なんて酷い時は、数十分で送金するのに日本円で数百円の手数料を払わないといけなかったり、数円分の手数料だと承認まで1週間待たされたり、最悪取引が行方不明になったりという酷い混乱っぷりでした。

 

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BUはこの問題に対して、「一回に承認できる量を自由に大きくできるように変えようぜ」と言ってハードフォークしようとしていました。
一方でコア(コアってなにってひとも前回の記事参照)は「segwitという新技術を投入して承認する取引のデータ量を小さくしたまま取引量を増やせるしそれを早く導入しろ」
という主張をお互い展開していました(おそるべきざっくり説明)

 

結局さっき説明したようにBUハードフォークはトーンダウンしましたが、この問題は先送りになったまま。7月始めまでひどい混雑とmempoolの肥大化が続いていました。
ちなみにコレは重要な点ですがコアがsegwitを導入出来なかったのは、segwitの有効化に「マイナーの95%の同意が必要」というルールがあり、コアがsegwit対応のソフトを配ってもマイナーが対応してくれなかったからです。

 

BUとコアは対立したまま膠着状態、しかしビックカメラとかのおかげもありビットコインの取引量は増え続けていきました。

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そこに突然現れたのがUASF/BIP148です。

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説明しましょう。BIPとはビットコインに提案された技術的な提案のうち、有意味であるものを登録する仕組みです。
BIP148とは148番目のBIPであり、そこに提案されたのがUASFです。

 

UASFとBIP148を簡単に説明すると、

  1. segwitを有効化させたい。
  2. そこでsegwitを含むBIP148に対応したソフトを賛同者に配ります。
  3. BIP148に賛同する人や取引所、マイナーはそのソフトを使用して取引を行ったり取引を検証したりします。
  4. 8月1日になるとBIP148のソフトはsegwit対応じゃないマイナーが作った取引記録のブロックを不正なものとして強制的に『無視』します。
  5. 無視された取引はネットワークに流されず記録が消えてしまうためUASFに対応してないマイナーは報酬をもらえません。それは嫌なのでみんなUASFに対応します。
  6. すると自動的にみんなsegwitに対応する! というかBIP148に対応してない奴らは『無視』してるので当たり前です。
  7. 95%のしきい値を超えてsegwitが有効化します。バンザイ!

つまり、8/1日までにUASFが多数派になっていた場合、マイナーは取引記録をまとめたブロックを作って報酬をもらおうとしても、UASFに無効にされてしまう可能性があるため、確率的にUASFに対応したほうが得になります。
なので、UASFが多数派を取れれば、雪崩式にみんなUASFに対応しsegwitが有効になるわけです。

 

詳しくはこちらを読んでください。
GitHub – bitcoin/bips: Bitcoin Improvement Proposals
BIP-148の内容と影響について | ビットコイン研究所

 

しかしながら、ビットコインのUASFがごく少数だった場合はマイナーは損をする確率が少ないのでUASFに対応する必要がありません。そうするとUASFがいくら発動しても取引をまとめるマイナーがほとんど居ないため取引をさばけず通貨として使用できません。通貨の価値がないのでマイナーには参加する利点がなく、この悪循環でUASF/BIP148は先細りになり消えます。
あくまでユーザーや取引所などがUASF支持を表明し、UASF対応のソフトを動かして、「UASFに対応していないビットコインは使いません」、「UASFに対応していないブロックはネットワークに流しませんよ」と意思を示してしてマイナーに圧力をかける必要があるわけです。
UASF対応のソフトとは、ビットコインの取引を検証して伝播するノードのことなので以降「ノード」と呼びます。

 

さて、これまでのマイナー主導の強制的な仕様変更や、コアの提案する仕様変更とちがって、ビットコインを使うユーザーが主導的に意思表明をしてビットコインに変更を行う、ということでBIP148の賛同者と活動家は、

U(ユーザーによって)
A(アクティベイト=有効化される)
S(ソフト=互換性のある)
F(フォーク=分岐…仕様変更)
と名乗りました。

 

ユーザーの力によってsegwitを選択しビットコインの混雑を解消しようとしたわけです。

UASFの危険性と怒涛の展開、segwit2xの登場

ビットコインの政治をみると三権分立を思い起こさせられます。力をもつマイナーが内閣、技術に長けたコアが裁判所なら、UASFを主導するユーザーはそのまま、民衆とそれを代表する国会でしょう。

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愚衆政治という言葉がありますが、UASFにも強引すぎるやり方からいろいろと危険性が指摘されました。

 

例えばUASFが8/1日に発動した際に、ちょうどUASFの対応したノードがネットワークの半分位だった場合、取引が記録されたブロックは『承認されたりされなかったり』する可能性があります。*1
つまり、最悪な例だと、あるときビットコインを送金して、送金に成功したとしても次の日になったら取引が無効になっている可能性があります。そんな決済システム恐ろしくて誰も買い物とかに使えませんよね。
あと、UASFが実行された時にUASFのビットコインと元のビットコインが完全に2つに別れる(splitする)可能性があります。上の例よりはまだマシですが、前回の記事で説明したような混乱が起こるでしょう。

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そこに颯爽と現れたのがsegwit2x/BIP91、ニューヨークアグリーメント(NYA)です。

 

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さてそろそろうんざりしてきましたが一つづつ説明しましょう。
ニューヨークアグリ―メント(NYA)というのはニューヨークでマイナーやビットコイン関連企業・ユーザーなどがニューヨークのConsensus 2017とか言う会議で5月24日に合意した内容のことです。なんのこっちゃという感じですが、その内容がsegwit2xなのです。
segwit2xというのはsegwitを有効にして、そのあと少ししたらブロックサイズを2倍にしますよという合意のことです。この約束に沿ったソフトは現在急ピッチで開発が進められておりまだ完全なものは完成していません。ソフトの名前もsegwit2xです。
そして最後にこのsegwit2xを有効にする仕組みがBIP91です。BIP91はBIP148と似ような仕組みで、segwit有効化のための95%を実際には80%の同意で達成します。仕組みは単純。80%の同意に達した時点で、20%を無視して切り捨てます。そうすると自動的に95%以上になる、という仕組みです。
こう書くと明らかですが、マイナー版のBIP148だと考えればいいでしょう。
BIP148との違いは、マイナーの80%の同意を待つという点です。マイナーの大勢が決まった状態で初めてsegwit2xが発動するのでビットコインが分裂する危険性は低くなります。そしてNYAでこれに賛同したグループはそもそもマイナーの83%ぐらいの力を持っているのです。
参考 Segwit2x: What you need to know – Jimmy Song – Medium
Bitcoin Scaling Agreement at Consensus 2017 – Digital Currency Group – Medium

 

さて例によって問題点もあります。それはsegwit2xの開発期間が短く、十分なテストもされていないという点です。segwit2xが発動されたら致命的なバグが発生して、ビットコインが死ぬ危険性があります。また、マイナーが同意に含まれているため、BUを主導していたAntpoolの使っていたバグ(Antboost)を塞ぐことができるのか不透明だという問題もあります。

 

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segwit2x派のねらいとしては8月1日までにsegwit2xを有効化するとsegwitが有効化しBIP148が無効化することです。そうして危機を脱したらその後ブロックサイズを2倍にするsegwit2xを10〜11月までにゆっくり完成させて11月にそれを発動します。
参考8/1ビットコイン分裂危機のシナリオ予想 ~8月にビットコインは分裂しません~ – ビットコインダンジョン

 

自分の見方としてはUASFの8月1日の危機はBIP91で回避されて、ブロックサイズを2MBに増やすとき(10月〜11月)にまた揉める可能性が高いのではないかと思います。
しかしBIP91が8月1日までに有効化されない場合UASFが発動します。

颯爽とBitcoin cash (UAHF)登場

そんなさなか7月17日にVIABTC(ココらへんよくわからんので訂正)中国の大手マイナーがUASFは発動した場合、Bitcoincashをつくってビットコインから分裂すると宣言しました。

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まじでいい加減にして欲しくなってきましたが、説明すると、
これは前の記事で説明したBUと同じと考えていいです。
結局のところマイナーの一部はただのsegwitが発動するのは我慢できないようでUASFが発動するくらいなら、ある程度自分たちの自由にできる通貨に分裂したいということなのだと思います。ちなみに詳しく見る気力はありませんが’UAHF’≒’Bitcoincash’≒’Bitcoin ABC’≒’BU’だと考えて良いと思います。
参考 ビットコインの非中央集権性が失われる日 – 西欧の車窓から – Medium
UAHFのいいところとしてはUASFと互換性が無いので、分裂はするもののブロックが後から上書きされて『取引記録が承認されたりされなかったりする』という最悪の状況にはならないということです。
ただし取引所によってはBitcoincashは扱わないと宣言しているところもあるので、Bitcoincashを使いたい場合は取引所から出金して自分のウォレットに保管する必要があるかもしれません。

 

今後の予想

ここまで読んできて大体雰囲気がわかったのであれば、7/20時点の最新の日本語情報はここを聞くのが一番です。
8/1ビットコイン問題の最新アップデート – ビットコインダンジョン

丸投げもアレなので一応こちらでもまとめておくと、

 

今後、上手く行けば

 

BIP91(★追記7/21日朝にロックイン完了。7/23日頃に発動か)

segwit発動

11月にハードフォークで2MBに変更

 

と言う流れになり、NYAが粛々と進められて、ビットコインは分裂しません。割と可能性としては高そうです。

 

しかし最悪の場合、

 

BIP91失敗

8月1日にBIP148発動

ビットコインが元のビットコインとUASFとBitcoincashの3つに分裂

 

もっと最悪の場合「バグでビットコインが崩壊する。」というのも考えられます。まあそこまでのバグなら最悪巻き戻せるし大丈夫だと思いますが、ある意味ビットコインの連続性、正統性は失われるでしょう。

個人的な予想として前者がで話が進み、ビットコインは分裂せず、11月にハードフォークするかどうかでまた揉めると思います。
そして、、

 

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結果みんなうんざりして、LitecoinとかMonacoinとかETH、NEM、IOTAなんかの他の仮想通貨(アルトコイン)に流れていくんじゃないでしょうか。
まあビットコインに仮想通貨の富が集中することもある意味「中央集権的」で反ビットコイン的なのでそれも良いのではないかと思います。

それでは!

 

追記:
最新情報が入りBIP91が7/21の朝9時にロックインしたそうです。
ビットコインのBIP91シグナル、ロックインへ 分岐か収束か | ビットコインの最新情報 BTCN|ビットコインニュース
しかし分岐の可能性も残っています。
ここまで読んできたらだいたい理解できると思いますので、今後のニュースも追っていきましょう!

*1:splitが起こったり元にもどったりを繰り返している状態

How to Make "Etching Wallet" to Keep your Bitcoin.

Keeping private keys is a big problem if you have own crypt currency.People who deposit in exchanges are out of the question.However, even if I put it in my wallet of my smartphone or PC, I am afraid of breakdown.So, I think that private keys or passphrases are always backed up on paper.But paper wallets also have drawbacks. When the house is in a fire it is over. Even if it gets wet or torn by water, it disappears.
So, this is on sale.
Cryptosteel the master of all backups – Cryptosteel
This is crypto steel.This is a wonderful product.Even if it gets a fire, it is a product that letters can be stored in a case made of stainless steel. But it costs $59 and it shipping cost is expensive. Furthermore, crypto steel can store passphrase, but I want to keep secret key directly with 64 hexadecimal digits rather than passphrase.
So I decided to print 64 secret keys directly on a stainless steel plate.The method is etching.

Result

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Materials

Prepared a stainless steel plate.For this time, used a stainless steel plate of 86mm x 54mm x 2t , almost credit card size, using a mirror surface finish (# 400) on the front side.It can also be used on unpolished 2B board (stainless steel plate with ordinary whitish surface).Lack of metallic luster reduces readability.

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With protective seal.
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I used thermal markers of Okitsumo for masking.
https://www.amazon.co.jp/dp/B06VXXMJ7H/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_grAgzbJ9RGPMC

 

Corrosive solution. I bought it on the Amazon. Why is it so cheap? However it can be used without problems.

Slaked lime for neutralization of corrosive liquid.If you do not use it and flow the corrosive liquid to the sewer, the sewer pipe melts and it becomes the worst.Be sure to use it.
https://www.amazon.co.jp/dp/B0020VDF7C/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_AtAgzbP1V1H22

 

A case of a size that a metal plate can enter. Two.
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Safety equipment. It is protective glasses and gloves.Be sure to use it as it is a dangerous acidic liquid.Gloves are also necessary. I bought it at the supermarket.
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Others

Litmus paper
[F: id: Ocknamo_crypt: 20170522010250 j: plain]

 

Timer
[F: id: Ocknamo_crypt: 20170522010343 j: plain]

Method

I wrote a private key with a marker on a stainless steel plate.The picture is an example. I have written 64 hexadecimal digits in order.
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If it dries, write it again from the top. This is because thin portions are not printed cleanly.
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While waiting for the letters to dry, I made a reaction stop tank.
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Put water and slaked lime in another case and mix.

 

Because it is a strong alkali, the litmus paper is dyed blue.
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Put a plate in the case when dry. (If air bubbles accumulate on the back side, the back side becomes dirty so we have paper on the bottom.)
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I entered the corrosive liquid.Let’s cover it completely.(Wear gloves and protective glasses! )
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Reaction time is 20 minutes to 30 minutes.The time may be around depending on the temperature.If it is too long, the ink will come off and the letters will disappear.
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Lid and wait 20 minutes.
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It took time so I took it out and put it in a reaction stop tank.
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It is iron oxide that is becoming black.

 

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In order to make sure that the reaction stopped properly I measured PH with litmus paper.Alkali is excessive, all acids are neutralized.

 

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This is the extracted plate. I wiped it with paper and washed it with a lot of water.
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Then drop the marker with a parts cleaner or thinner.

 

Completion!

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The size is the same as the credit card.
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I can only see the color of the letters as it is in the picture.However, the character part slightly protrudes.
Even if the house gets fired, it will not disappear the printing of the plate after 10 years of submersion in the swamp.

 

Caution!

Since this article uses dangerous chemicals, please take all responsibility when referring!
Also, please follow the instructions of your country, municipal district to dispose of the used chemicals!
The gold bug blog does not assume any responsibility even if it gets hurt or angered by your wife!

Wastewater treatment

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It is not neutralized unless you enter quite a lot.

See you!

エッチングウォレットを作る(エッチングによる秘密鍵のステンレス板への刻印)

秘密鍵の保管は暗号通貨を所有すると必ず問題になる悩みです。

 

取引所に預けている人は問題外として、自分のスマートフォンやパソコンのウォレットに入れていても故障が怖い。
そこで必ず秘密鍵やパスフレーズは紙にバックアップをとってあると思います。
しかしペーパーウォレットにも欠点があり、
秘密鍵の管理方法 (5/6) – ペーパーウォレット(コールドウォレット)のリスク | ビットコインの最新情報 BTCN|ビットコインニュース
ここにも書かれていますが家が火事になったら終わります。また水に濡れても破れたりしても消滅してしまいます。

 

そこで、そもそも紙は心もとないということで、こういうものが販売されています。
CryptoSteelはマストバイアイテム | ビットコイン研究所

 

ちょっと詳しい人は知っているクリプトスチールですね。これは素晴らしい製品で、火事になっても風雨に晒されても大丈夫な、ステンレス(SUS304)製のケースに文字が保存できるというすぐれものです。

 

でもこれ59ドルするし+輸送費もかかる。まあそれは良いんですが、気になる点として、クリプトスチールはパスフレーズを保管できますが、パスフレーズよりも64桁の16進数で秘密鍵を直接保管したいなというわがままがあります。BIP32という決まりに従っているビットコインの秘密鍵なら良いんですが有象無象のアルトコインはなるべく秘密鍵そのまま保管したいなと。

 

どうしてかというと、もしパスフレーズの変換方法がウォレットによって違ったりするとそのウォレットがGOXした際に秘密鍵を復元するのが難しい、という心配があるためです。例えばJaxxなどのウォレットではウォレットの復元にパスフレーズが使えますが、それだけ保管しても全く安心できません。Jaxxというアプリが消滅したら使えなくなりそうだからです。
一方でBIP32に従って秘密鍵をパスフレーズに変換したり、その逆をやるのも(できるんでしょうが)自分では難しい。

 

そこでステンレスの板に64文字の秘密鍵を直接印字することにしました。
方法はエッチングです。

完成図

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抜身で保管すると中身が丸見えなのでパスケースとかに入れましょう。

準備(Materials)

ステンレス板を用意します。
今回は、ほぼクレジットカードのサイズで86mmx54mm厚さ2mmのステンレス板、表面のみ鏡面(#400)仕上げを使用。
4つ角は1Rの仕上げでやっていますがそこら辺は好みの問題です。
未研磨の2B板(普通の白っぽい表面のステンレス板)でも可。
ある程度金属光沢がある表面なら大丈夫だと思います。
金属光沢がないと可読性が低くなります。
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保護シール付き。
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オキツモの耐熱マーカーをマスク用に使用します。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06VXXMJ7H/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_grAgzbJ9RGPMC

 

腐食液。アマゾンで買います。なんでこんなに安いんですかね? しかし問題なく使用できます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0020VFJ8K/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_xsAgzbYACT905

 

腐食液中和用の消石灰。これを使わず腐食液を下水に流したりすると下水管が溶けて最悪なことになるので必ず使用しましょう。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0020VDF7C/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_AtAgzbP1V1H22

 

金属板が入る大きさのタッパーx2
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スーパーに売ってる普通のタッパー。カードがちょうど入る大きさが良いです。

 

安全具。防護メガネと手袋です。酸性の液体なので必ず使用しましょう。最悪でもメガネは掛けましょう。
手袋も必須。スーパーでも売ってます。
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その他

リトマス試験紙
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タイマー
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レシピ(Method)

ステンレス板にマーカーで秘密鍵を書く。
写真は例なので16進数を順番に64桁書いている。
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乾いたら、上からもう一度書く。これは薄い部分が綺麗に印字されないため。
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文字が乾くのを待つ間に反応停止槽を作っておく。
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もうひとつのタッパーに水と消石灰を入れて軽く混ぜておきます。

 

ご覧の通り強アルカリになっているのでリトマス試験紙が青く染まります。
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乾いたらタッパーにプレートを入れます。
下にキッチンペーパーをひいてあるのは、裏側に気泡が貯まると裏側が汚くなるため。裏側は印字されないので気にしなくてもいいです。
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手袋と防護メガネをかけて、腐食液を入れます。
どぶ漬けなので表面を完全に覆うくらい入れましょう。
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反応時間は20分〜30分です。気温によって前後する可能性あり。
長くやり過ぎるとマーカーが剥げて文字が消えます。
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蓋をして待つこと20分。
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時間になったので取り出して反応停止槽に突っ込んだの図
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一人でやってるのであいだの写真撮ってる暇がない。
黒くなっているのは酸化鉄かな。

 

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ちゃんと反応が止まっていることを確かめるためにリトマス試験紙でPHを測定。
アルカリが過剰で、酸は全て中和されてます。

 

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取り出したプレート。キッチンペーパーで拭いて大量の水で洗う。
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さらにパーツクリーナーかシンナーでマーカーを落とします。

完成!

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大きさはカードサイズです。
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写真だと文字のところだけ色が変わっているようにしか見えませんが、
指で触ると文字部分が僅かに出っ張っていることがわかります。

しっかり印字できているのでこれで家が火事になってもプレートを沼に沈めて十年たっても印字が消えることは無いでしょう。

 

注意

今回の記事は危険な薬品を使っていますので参考にする場合は全て自己責任でお願いします!
また、使用した薬品の廃棄処理もお住まいの国、市町村区の指示に従ってください!
怪我をしたり奥さんに怒られても黄金虫ブログはこれっぽっちもなんの責任を負いません!

 

廃液処理

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結構大量に入れないと中和されないですね。

それでは!