CARDANO、ADAでわかる詐欺暗号通貨の見分け方

詐欺仮想通貨というのが流行っていますが、慎重に物事を読み取る力があれば詐欺か詐欺でないかはわかるはず!
今回は話題のCARDANO(カルダノラボ)を例に詐欺コインの見分けかたを学んでいきましょう。

 

cardano.io

 

CARDANOの公式ホームページの文章を一つ一つ検証していきます
重くて仕方がないですが順番に見ていきます。

SYSTEM

CARDANOエコシステムについて
ビットコインやイーサリアムなどの代表的な暗号通貨の抱える課題を解消すべく、不正やマネーロンダリンの防止、ID管理、各国の税制・行政システムとの橋渡しなどのあらゆる側面にブロックチェーンを最大限に活かした分散型ネットワークシステムです。

まず冒頭のこの文章ですが、なんか難しい単語でごまかされそうになりますが実は大したことは言ってないので大丈夫です。
ビットコインとイーサリアムの課題とは何でしょうか? 実際のところ不正やマネーロンダリングの防止は別にビットコインやイーサリアムの課題では無いような気がします。
大体の意味は「CARUDANOエコシステムは何でもやるよ」ということでしょうか。

このネットワークシステムではゲームアプリの開発と配布、プレイヤーのマッチング、ゲームの公平性、決済機能などをブロックチェーン技術を用いて管理しています。
この分散型ネットワークがオーナーとプレイヤー、プラットフォームと開発者の間に存在する課題を解決し、オンライン犯罪やマネーロンダリングの防止およびゲームの公平性を保証します。
この保証により、モバイル環境での暗号通貨ユーザー数やキラーコンテンツとなるゲームを飛躍的に増加させることで、暗号通貨経済圏を新たな次元に進化をさせることができます。

あれ? 「ビットコインやイーサリアム」と大きく出た割にいきなりゲームプラットホームの話になりましたね。突然話が飛んでいて不自然ですが、全体的に英語の機械翻訳っぽい不自然な文体なので、そのおかげで不自然さがすこし和らげられているような気がします。
まあしかし、まだ内容はわかりませんが「オンライン犯罪やマネーロンダリングの防止およびゲームの公平性を保証します。」というのがこのCARUDANOの売りのようです。

IMPACTS

タイトルはインパクトですがここから技術的な話が出てきます。注意して読んでいきましょう。

#1Mobile

まず各モバイル機器が、ローカルサーバーとデータベースとして情報を保持することで、ハッシュによって紐づけられた分散型ファイルストレージネットワークのノードとなります。

モバイル機器自体がローカルサーバーとデータベースの役割を行いかつ分散型ファイルストレージの役割も担う、ということのようです。
「ハッシュによって紐づけられた分散型ファイルストレージネットワーク」は、これは(さっきの章で散々言及してたし)暗号通貨のブロックチェーンネットワークのことを言いたいということでいいでしょう。
ということは、モバイル機器が暗号通貨ネットワークのノードを形成するということをこの文章は言っています。その上分散型ファイルストレレージも兼ねます。そんなことが可能でしょうか?
実は少し前に筆者は家のパソコンでビットコインのフルノードをダウンロードしてウォレットを建てようとしたことがあったのですが、数日待ってもダウンロードが終わらないので飽きてやめたという経験があります。
ちょっと調べてみましょう。
https://www.coin-portal.net/2016/07/18/10874/
早速ありました、引用します。

また、ネットワークが破綻してしまわないように各ノード間がある程度自律的に通信量を制限するようになっている。例えばブロックチェーンのデータサイズは70ギガバイトくらいだが、自動的にダウンロードすると5日ほどかかる。

2016年の7月の段階でブロックチェーンのサイズは70GBだそうです。しかもブロックチェーンサイズは取引が行われるたびに増えるものなので、時間が立つほど、その暗号通貨が普及するほど増えていきます。これをモバイル機器にダウンロードするのは正気の沙汰ではないと思いますがどうでしょう?
もちろんあまり使用されていない新しい暗号通貨であれば、このサイズは軽くなるのでしょうが、CARUDANOは暗号通貨ユーザー数を飛躍的に伸ばしたい上にビットコインもイーサリアムも超える気のようなので深刻な問題といえるでしょう。
そのうえ、データベースとしても使うというのですが、そんなことが可能でしょうか?
筆者のスマートフォンの容量は15GBしかありませんしすでにゲームでいっぱいですので、少なくとも私が利用するのは無理そうです。

これにより、マイクロソフト、グーグル、アップルが提供するプラットフォームには依存しないアプリ開発、配布、市場とコミュニティの成長を実現します。

まあここはよくある新興企業の大風呂敷ということでいいでしょう。

アプリはバージョン管理を含めすべてブロックチェーンで管理され、バージョンアップや不正の検証が自動化されます。
また、「パイプライン」という独自に構築された仕組みによって、マイクロソフト、アップル、グーグルなどのプレイヤーも、このネットワークに参加することができます。
分散化とセキュリティを飛躍的に向上させた このネットワークは、モバイルネットワークのポテンシャルを最大限に引き出し、暗号通貨ユーザーとゲームアプリ開発者を爆発的に増加させます。これがCARDANOが実現する「脱中心化パラダイム」の要素の一つです。

ん? バージョン管理をブロックチェーンで行う必要性って何でしょうか。いやそもそもバージョンアップを自動化するという意味が全然わからないんですが、誰かわかる人いますか(困惑)
スマホアプリのバージョンアップというのは良くありますよね。スマホ使ってる人ならだれでも経験があると思います。「アップデートしても宜しいですか?」 とか「新しいバージョンをストアからダウンロードしてください」とか聞かれるたり言われたりするやつです。
普通に考えると、開発者がバージョンアップしたアプリをストアを通じて配布して、使用者が許可して、バージョンアップという流れのような気がします。
むしろゲーム利用者が許可してないのに自動でアップデートされたら困りませんか? Windows10ですらなんども許可を求めたというのに(笑)
普通のゲームを入れたと思ってたら知らない間に自動でアップデートされていて、情報を盗まれていたとかになったら笑えません。というわけでバージョンアップの自動化とか全然いい事無いです。何言ってるんでしょうか。
不正の検証や次の段落のパイプライン? についてはやり方や詳細が書かれていないので考えようがありません。今後このサイト上に情報が出てくることを期待しましょう。
次の段落も単なる大風呂敷という感じです。ベンチャー起業には良くありそうな感じですしまあいいでしょう。

#2BLOCKCHAIN

タイ、フィリピン、インドネシアなどの経済新興国では、銀行口座を持たないユーザーが膨大に存在します。
CARDANOはこういったユーザー層にセキュアな暗号通貨ソリューションを提供し、マネーロンダリングの防止と各国ごとの税制度に合わせた自動納税システムを組み込んでいます。
CARDANOはこうした経済新興国における納税などの公共サービスのインフラ整備のシステムとしての活用を推進しています。

まず、銀行口座についてはビットコインで良くないですか。
もしくはどうしてもやりたいなら政府と中央銀行が発行する仮想通貨でいいのでは。
それから、マネーロンダリング防止と自動納税システムってそれ経済活動を政府が監視するってことになるんですが、ちょっと考えてみてくださいそんな通貨使いたくないですよ。
誰だってちょっと恥ずかしい物を購入することだってあるはずです。だって例えばエロ本買ってもそれが政府にばれててブロックチェーンの記録に永遠に残るんですよ。いや俺はエロ本なんて全く読みませんけどね!! 全くね!!
……とにかくめちゃくちゃ管理社会で息が詰まると思うのでそういうのはちょっと勘弁して欲しいですね。

 

#3GAME

CARDANOのゲームはWEBアプリで、HTML5、CSS、Javascriptに加え、Cardamon scriptファイル、game manifestファイルによって構築されています。CARDANOは、ゲームの「透明性・公平性・信頼性」を実現する『ORACLE』や、プレイヤーのマッチングやID管理、決済をブロックチェーン上で管理する『DeRTS BOX』などのプロトコルがライブラリ化されているので、開発者は不正不可能で安全性の高いオンラインゲームを簡単に開発することができます。

文章の前半部分はなんかいろいろプログラム言語並べたなあという感じですね。Unityを使えると言っていたのにC#に対応していないのはおかしいと思いますが。


次に段落の『ORACLE』ってあのソフト会社のオラクルでしょうか? 検索してもそのORACLEしか出てきません。
ORACLE – Google 検索
きっとこのあと説明かせめてリンクがあるんでしょうね(棒)

DeRTS BOXというのもよくわかりません。うーん。ゲーム用のライブラリにそういうのがあるんでしょうか。しかし、ブロックチェーン上で?
以前GameCreditsという暗号通貨がオンラインゲームの課金システムを容易に追加できる暗号通貨のプラットフォームを作るという売り込みでお金を集めていましたが、それと似たような話なんでしょうか。GameCreditsは一応通貨自体は取引所に出回っていて買うことができますが、全体としてはまだ開発中のようですが。
DeRTS BOX – Google 検索

また、Unityなどの既存のゲーム開発環境と統合し、既存リソースを最大限に活用したCARDANOゲームを作成することも可能です。
CARDANOのゲームシステムは、CGG Limitedをはじめとするパートナー企業によって広範にサポートされ、成長を続けています。
CGGなどのパートナー企業が開発・提供するポーカー、ブラックジャックなどの基本的なゲームをホワイトラベルとし、サイト運営者が独自にブランディングしてゲームサイトを運営・事業化することが可能です。
また、CARDANO独自のApp Storeやゲームサーバーにより、新次元のオンラインゲーム市場を開拓していきます。
このCARDANOブランドとマーケティングを活用することにより、誰もが新次元のオンラインゲーム市場に簡単に参加することができます。

お! 出てきましたねUnity。UnityはC#で開発されることが多いですが、なんでC#に対応していないんでしょうね。
さて次の段落で出てくるパートナー企業CGG Limitedってなんだよってなりますが、筆者は最後まで読んで気が付きました。
メニューの一番最後にあるCOMPANYに「CGG Limited Millennium House, Victoria Road, Douglas, Isle of Man, IM2 4RW」とあります。
え!? パートナー企業じゃないじゃん。自社じゃん?????
えーっと? まあ意味分かんないですが次に行きましょう。
それ以降の文章は大風呂敷のセールストークなのでスルーしておきましょう。まあ大風呂敷は悪いことでは無いですよ。

PLATFORM

ネット上で契約および決済ができる
SMART CONTRACT
あらゆる契約がプログラムによって自動化され、P2Pとブロックチェーン技術が全ての契約内容を記録・公開し公平性を保ちます。

イーサリアムの初心者向け解説サイトからコピペしたような内容ですね。MOREの内容も同様です。目新しい部分が全く無いです。
感想としては”イーサリアムでいいじゃん”でしょうか。

誰もが簡単にゲームオーナーになれる
SDK
大手ゲームメーカーだけでなく個人のゲーム開発者でも自由にCARDANO SDKを使用し開発したゲームをCARDANOプラットフォームに載せることができます。

SDKは日本語で言うとソフトウェア開発キットのことですね。スマホアプリのSDKとかは頑張れば無料で作り上げられたりします。
まあ誰でも簡単に作れますと言われても、実物を見してくださいとしか言いようがない感じですね。どこにもソフトへのリンクとか無いですが開発中なので公開できませんってことでしょうか。もうすでに存在するみたいな書き方はちょっとおかしいと思います。

 

ADA

このページ最後の文章まで読めなくてイラッとするんですが、筆者のブラウザがおかしいのでしょうか。Chrome使ってるんですが。

ADAとは?
CARDANOのプラットフォーム内で基軸通貨となる暗号通貨です。
proof of stakeによるコンセンサスアルゴリズムを使用することで、proof of workよりも圧倒的に低コストで維持可能な暗号通貨を実現します。ネットワークの維持に高額なハードウェアと膨大な電力を使用するproof of workはスマートフォンが圧倒的に多い新興国向けであるとは言えません。ウォレットを稼働させるだけの非常に小さな電力で維持できるproof of stakeは新興国のユーザーにも公平なネットワークを提供します。また、同時にユニバーサルウォレットの開発も行っており、ADAを中心に様々な電子トークンに即時変換することができるようになります。これを応用すれば、ユニバーサルウォレットにADAやビットコインなどの暗号通貨を保有しておくことで、支払い先の通貨に関係なく決済を行うことが可能になります。

proof of stake(POS)というコンセンサスアルゴリズムで動く暗号通貨だそうです。
実はビットコインもイーサリアムも現在proof of work(POW)というコンセンサスアルゴリズムを使っているのですが、段階的にPOSに移行する予定なので、特にPOSにしたから課題を解決したと言われても、はてなという感じですね。
ちなみにproof of stakeはざっくり言えば通貨をたくさん持っている人が通貨の維持管理を行い、その報酬としてその通貨を手に入れるというシステムです。
一番意味がわからないのはPOWの暗号通貨はスマホ向けじゃないというところです。ビットコインをスマートフォンのウォレットアプリで使用したことがないのかな? この文章を書いた人は。普通に使えるんですけどね。
(スマホでマイニングすると言うならそれはそれで問題になるわけですがうんざりしてきたので割愛)
最後にユニバーサルウォレットですか、例えばADAをビットコインに変換するということでしょうが、まあ難しそうですがなんか開発中ということなのでいいでしょう。

TECHNOLOGY

ここは本当にただの暗号通貨の説明です。

 

感想

結局最後まで、途中に出てきた難しそうな固有名詞の説明とかリンクとかはありませんでしたね。

感想ですが、このように、丹念に読み解けば誰が書いた文章でもその本質を見ぬくことは可能ではないでしょうか?
しかしそのためにはある程度その分野についての知識が必要になるのも確かです。
詐欺に引っかからないためには、もしくは儲けたい! と思ったら、その分野についてある程度勉強するのは義務だと思います。
自分が損するだけならいいですが、誰かを詐欺に引きこむことにもなりかねませんよ!

そもそも暗号通貨、仮想通貨への投資というのはリスクが高いです。筆者も今のところ損しています(笑)
それでも暗号通貨に投資したいという場合は最低でも以下のサイトはチェックしましょう

note.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

結論

知識をつけて詐欺か詐欺でないかは自分で判断しましょう!
少しでも詐欺の疑いがあったら手は出さないようにしましょう。
終わり

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