【拡散希望】金融庁フィンテックサミットでIBMが詐欺まがいのコインを表彰して炎上

まあ今のところ燃えているのは仮想通貨クラスタのみですが。
f:id:Ocknamo_crypt:20160924151024j:plain
Creative Commons — Attribution 2.0 Generic — CC BY 2.0

ことの顛末

・2014-2015年にFutcoinという詐欺まがいコインが出回る。

2014~2015辺りに暗号通貨界隈を騒がせた国産詐欺シットコインに
FUTCOINというのがあります。
このクソコインはセミナーで高額で販売されるも、その後、大暴落。
高額で購入したカモ達は全員泣き寝入り。
高額商材と同じですね。購入は自己責任とか言いながらも買わせる方向にもっていき、
最後は知らぬ顔。*1

調べてみると大量にプレマイン=発行元が通貨の多くをあらかじめ占有する詐欺まがいのコインだったらしい*2

・2016年6月にFutcoinの関係者が関る(名前だけ変えた?)『LastRoots社』というところが『c0ban』という仮想通貨で金を集め始めて、事情を知ってる人たちがざわざわし始める

http://www.lastroots.com/blog/lastroots-c0ban-c0ban

askmona.org


・なぜか自社サイトでクラウドファンディング(?)を行う。(普通は透明性を確保するためkickstarterなどの第三者のサイトで行うもの)

https://c0bantrade.jp/ja

・無事、詐欺が疑われる仮想通貨に名を連ねる

note.chiebukuro.yahoo.co.jp(ページ下段)

・そんな中、金融庁と日経主催のフィンテックサミットでIBM BlueHubが『cOban』に賞を与える

f:id:Ocknamo_crypt:20160924160501p:plain

金融庁と日本経済新聞社が、グローバルなスタートアップエコシステムの構築を目指すフィンテック・サミットをIBM BlueHubがスポンサーしました。
ピッチコンテストでは「新仮想通貨 c0ban(コバン)」を構築・運営する株式会社LastRootsさんへ、IBM BlueHubよりアワードをお渡しいたしました。今後、IBM BlueHubとの協業の探っていきます!
https://www.facebook.com/IBMBlueHub/

http://finsum.jp/#/finsum.jp(2016.9.24現在なぜか何も表示されない)


・IBMが詐欺コインにお墨付きを与えたと仮想通貨クラスタが騒ぎ始める

godtanu.hateblo.jp
←今ここ!!

 

ポイント

仮想通貨はBitcoin含め、極めて不安定な投機界隈なので、『未成熟なベンチャー』と『初めからコイン売りつけて逃げるつもりの詐欺』との見分けがつきにくい。その上、仮想通貨自体がつい先日(2016年5月)法律で定義されて規制が始まった*3ばかりのもので、なにがアウトで何がセーフかはっきりわからないから詐欺の温床になりやすい。日本以外でも「これホントに動くの」というようなコインがよくリリースされている*4
しかしながら、そういう状況で「値段が上がる」と言ってる時点で十分詐欺的である。当たり前だが、通貨はBitcoinや英ポンドですら上がったり下がったりで、まだリリースすらされていない仮想通貨が上がるかどうかは神のみぞ知る。そもそも通貨が広まったからといってイコール値段が上がるかというと、別にそういうわけでもないのだ
つまりこれ、「これから上場する株を買いませんか。上場したら必ず値段が上がります」と持ち掛ける『未公開株詐欺』と同じ構図である。
本来ならばこのフィンテックサミットは、ダメなコインと将来性のあるコインを、技術のことがよくわからない投資家が見分けるための指標、となるべきものであり、そこが胡散臭いコインにお墨付きを与えた罪は重い。

 

問題点

  • 『金融庁』と『日本経済新聞』と『IBM』のお墨付きがあるので投資詐欺だとしたら被害拡大が捗る。見せ金が含まれているが現在1億円。まだまだ増えるだろう
  • たぶん直接審査はしてないんだろうけど、こんな明らかに怪しいコインを登壇させた金融庁の責任は?
  • IBMのイメージが悪化するのはどうでもいいが、Bitcoinやほかの仮想通貨=『詐欺』のイメージが定着すれば仮想通貨の普及の大きな妨げになる。

詐欺に引っかからないために

・お金を儲けること”だけ”が目的になって投資先のことをまとも調べたり理解しようとしない人は引っかかる。自分がピンとこないものに投資するのはギャンブル。
id:xevra 様を信奉する。(まさか言及しているとは思わなかった。流石である)


・闇金ウシジマくん3を見ましょう(宣伝)
ymkn-ushijima-movie.com

 

番外

他の会社も他人ごとではない。

※ツイート等多数引用させていただきましたが、問題あれば消しますのでid-callかTwitterまで御連絡ください。

*1:IBMの衝撃 – 逆襲のタヌ神

*2:フートコインとか言うのを見つけた – Ask Mona

*3:「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律案」

*4:それが全部詐欺といっているわけではない

IOTAの公式クライアントのインストール方法(Win)

※追記(2017.6.15)

最近IOTAが上場したためこのサイトに来る方が増えていますが、ここの情報は最新のものではありません!
ウォレットのインストール手順の参考にするくらいなら良いですが、
最新の情報はIOTAの公式Slackの日本ページに参加して確認してください。

https://iotatangle.slack.com/messages/japanese

追記終わり

 

IOT(モノのインターネット)のためのアルトコインを覗いてみよう。
f:id:Ocknamo_crypt:20160920224814j:plain

 

この記事ではアルトコイン’IOTA’(イオタ)の公式クライアントのインストール方法(Windows.ver)について記述する。
ホワイトペーパー読むのもいいけど、とりあえず動かしてみようとやってみると、意外と簡単に入れられたので記録することにした。
(すらすら英語読めればすぐできるので、そういう人は公式の解説読んでくださいね)
入れるのは簡単だけど、できたばかりのアルトコインなんて全てにおいての信頼性は未知数。自己責任で、惜しくない手間を使ってやりましょう。

 

どこで知ったか?

ブロックチェーンはだめだ、IOTAはブロックチェーンじゃない、裏で動いてるTangleすごいと斉藤’さん’が仰られていたのを聞き、IOT向けのトークンなら手を出さざるをえないと考えて……はい。正直ただの興味本位です。
ビットコイナー反省会Ep8 ゲスト SFC研究所 斉藤 賢爾さん – YouTube

 

インストール方法

1.公式サイトに行く

IOTA – Next Generation Blockchain

 

公式サイトが非常にかっこいい。そして重い。グラフィックを眺めてIOTAって何なのか知見を広めるべきかもしれないけど、とりあえずクライアント入れてみたいという人は右上の’GET STARTED’をクリック。
f:id:Ocknamo_crypt:20160920230647p:plain

 

2.インストールファイルを手に入れる

f:id:Ocknamo_crypt:20160921005610p:plain
いきなり’How to Install’に飛ぶので、’Download the Client’の章の文中リンクから以下のアドレスに移動

 

Releases · iotaledger/wallet · GitHub
f:id:Ocknamo_crypt:20160920232317p:plain
最新版(Latest release)から最新版の.exeファイルをダウンロードする。(Macであれば.dmgファイル)
2016年09月20日現在最新版は1.0.5である。

 

3.セットアップ

.exeファイルを起動するとセットアップが開始される。
f:id:Ocknamo_crypt:20160920233105p:plain

 

そのまま放置すると数分でクライアントが起動。
f:id:Ocknamo_crypt:20160920233429p:plain

 

4. ‘SEED’を設定しウォレットをセットアップ

‘SEED/Password’の欄にローマ字と’9’のみで構成された任意の81文字を入力する。
81文字以下の長さでも問題ないが、推奨は81文字。ローマ字は大文字でも小文字でも構わないが混在しているとダメな様子(エラーが出る。たぶん識別していないだけだと思う)
テキストエディタを開いて自分で打つのも手だけど、もっと簡単な方法がある。
ツールバーの’Tools’から’Generate Seed’を選択。
f:id:Ocknamo_crypt:20160921000556p:plain

 

SEEDが自動生成されるのでクリップボードにコピー
f:id:Ocknamo_crypt:20160921000931p:plain

 

忘れないようにメモ帳か何かに保存する(忘れると二度アカウントを使えませんしトークンも失います。が、81文字は人間には長すぎる)
SEEDの欄に貼り付けて’Login’をクリック
f:id:Ocknamo_crypt:20160921001925p:plain

 

ウォレットが起動します。
f:id:Ocknamo_crypt:20160921002142p:plain

クライアントのインストールは大体これで完了。
しかし送金、着金に使用するにはまだネットワークとの同期が必要。

 

5.ネットワークと同期する

ネットワークとの同期に良好な通信環境で1~2時間かかるそうです、……がしかし、うちは光回線ですがもっとかかってる!!!
同期していないと、一応アドレスを作って送金してもらうことはできるものの、着金できない。

(というかまだ同期が終わってない!? 送金着金出来たら後日追記予定)

6.その他
  1. 一つのSEEDからアドレスがいっぱい作れる。取引ごとに作り直すことを想定しているんでしょうか。
  2. IOTAの値段を見れるサイトがあります。iotawallet.com
参考/お礼

lhj.hatenablog.jp
https://slack.iotatoken.com/
LHJさんいろいろありがとうございます。なんかNEMのフォーラムでも投稿を読ませてもらった記憶があります。
IOTA
投機もいいけどホワイトペーパー読んで賛同できるコインに投資しましょう(自戒)

 

以上!

※追記

1日ほどで同期しましたが、その後ウォレットを再起動するとウォレットに入れなくなりました(泣)
秘密鍵は記録しているのでブロックチェーンならぬタングル?が存在する限りは回復できるはずですが(笑)
現在、次のユーザー向けバージョンとして,1.0.8を開発中とのことなので、そちらを待ってからのほうがいいかもしれません(-_-;)

1.0.8は10月後半にリリース予定とのことです!

NEMのNCCウォレットのバックアップと復元、アカウントの追加方法

f:id:Ocknamo_crypt:20160920004436j:plain
最近、アルトコインのNEM/XEMを購入したのをきっかけに公式ウォレット(NCC/NIS)を導入していろいろいじっている。
公式やフォーラムの情報を調べてなんとか悪戦苦闘している感じだが、ノートに書いておくというのも面倒だし、検索もできるブログに書いておくことにする。
誰かの役に立つ可能性もないでもない。
アルトコインや、NEMの一般向けの解説記事とかもそのうち書きたいけど、
とりあえずはこの記事は「備忘録」なので、NEMってなんだよという方はビットマンさんに聞いておくれ newcoin.jp

NEMのNCCウォレットのバックアップと復元方法

バックアップ方法
  1. バックアップしたいウォレットを開く
  2. ウォレット名の右のダウンメニューから’Export Wallet’を選ぶ。日本語だと「ウォレットのバックアップ」f:id:Ocknamo_crypt:20160919230607p:plain
  3. すると’hogehoge~.abdと’hogehoge~.wlt’というファイルがzipで作成されるので保存する(hogehogeはウォレットの名前)
  4. これがバックアップファイルなので大切に保存する
復元方法
  1. 復元したいPCにNEMのNCCをインストール
  2. バックアップファイルを展開。中身の’hogehoge~.abdと’hogehoge~.wlt’をコピー
  3. NEMのフォルダはWindowsの場合はユーザーフォルダの下にある様子 f:id:Ocknamo_crypt:20160919232445p:plain
  4. nccを開いて中にさっきの展開したバックアップファイルを放り込む f:id:Ocknamo_crypt:20160919232540p:plain
  5. NCCを起動しなおすと、ウォレットが追加されているはず

既存のアカウントの追加方法

NEMやビットコインなどの暗号通貨はプライベートキー(秘密鍵)があればそのアドレスが使用できる。(逆に言うと秘密鍵が流出したらおしまいである)
NCCは一つのウォレットに別のアドレスをいくつも持つことができる。それを「アカウント」として管理している。
なので、バックアップファイル作っておくの忘れてPCぶっ壊れた。という場合でも、プライベートキーをメモりさえしていれば別のウォレットにアカウントとして移すことが可能。
また、これが本来の利用法なんだろうけど、別のPCの別のウォレットから同じアカウントを使用することも可能である。

既存のアカウントの追加方法
  1. NCCのアドレスブックにすでにあるアカウントは追加できないのであらかじめ削除しておく。
  2. NCC左側に表示されるアドレスの横の設定メニューを開くf:id:Ocknamo_crypt:20160919234253p:plain
  3. 追加したい既存アカウントのプライベートキーを入力 f:id:Ocknamo_crypt:20160919234723p:plain
  4. Labelとパスワードを入力。このときラベルは何でもよい。パスワードは新しいウォレットの方のパスワード

以上で追加できる。エラーや追加されない場合はアドレスブックに追加したいアドレスが含まれていないか? プライベートキーが間違っていないか確認する。

余談

自分がやった時にプライベートキーを間違えて入力してアカウントを追加を行ったら、新しいアカウントが作成された。
一瞬残高がゼロになったかと錯覚したけどアドレスの文字が違う。
ためしに正しいプライベートキーから一文字削って入力してもそうなるのである。
暗号通貨では秘密鍵から公開鍵が生成されるのは知っていたけど、秘密鍵はほんとに何でもいいとは思わなかった。短すぎるのはだめだろうけど。
ということはつまり、「新しいアカウントの作成」というのは、まだ誰にも使われていない「既存のアカウントの作成」と変わらないのである。
それから当たり前だけど「既存のアカウントの作成」で適当にキーを打って、もしそれが、誰かのプライベートキーだったらその人のウォレットを使えてしまうわけだ。

じゃあこっから妄想だけど「既存のアカウントの作成」のプライベートキーの入力を”6匹のチンパンジーに適当にキーボードをたたかせて”行ったらどうだろう。
いつかはあらゆる人のプライベートキーを打ち尽くして全員の資産を盗まれるのではないか。これは大変なセキュリティーホールである。
f:id:Ocknamo_crypt:20160920003448p:plain

 

実際やってみるとどれくらい時間がかかるだろう?

 

訓練されたチンパンジーが一文字入力するのにかかる時間を1秒として、6匹いるので0.166…..≒0.167秒に1文字入力する。
NEMのプライベートキーは63文字くらいの16進数なので可能な文字の組み合わせは 16^63 = 7.24×10^75 通りある
これをチンパンジーが全部打つのにかかる時間は
7.24×10^75 x 0.167 x 63= 7.61×10^76 (秒)
これは 2.12x10^73 (時間)
つまり 2.41×10^69 (年)
ちなみに10の68乗は「無量大数」というらしいので、
24無量大数2千不可思議年後
の未来には6匹のチンパンジーはすべてのアカウントのプライベートキーを入手せしめるだろう。
そうなったらNEMもビットコインもおしまいである。

無限の猿定理 – Wikipedia

無量大数の彼方へ